2009年8月10日月曜日

Yokohama

週末に2つのコンサートを横浜で見た。

ひとつは姉の声楽のコンサートを山手のイギリス館で。
もうひとつは遊佐未森ちゃんのコンサートを神奈川県民ホールで。

どちらも、とても心動かされるコンサートだった。
姉はコンサートの最後にアンコールで、
天に召された川村カオリさんの『バタフライ』を歌った。

僕は全然知らなかったんだけど、
カオリさんは姉のボイストレーニングを受けたことがあるらしい。
そこでレッスンしたのが、この『バタフライ』だったそうだ。
彼女がひた向きに努力する姿にとても感銘を受け、
自分にも何か出来ることはないかと考えて、
この歌を、この歌の想いを多くの人に届けようと考えたのだと言う。
生前に彼女はこの歌を姉が歌うことを快く承諾してくれたそうだ。

僕はこの時、初めてこの歌を聴いたのだけど、
とても素敵な旋律と歌詞だった。

姉はクラシック畑の人間だけど、
もしかしたら、この歌をずっと歌って行くことになるのかもしれない、と思った。
川村カオリさん自身が生前にこの歌を歌うことを快諾した人が、
他に何人もいるはずもないのだから…。

そんな姉のコンサートの翌日に見た、
遊佐未森ちゃんのライブも本当に素晴らしかった。

未森ちゃんからお誘いのメールを頂いて、
久し振りにコンサートに伺ったのだけれど、
この世界にたったひとつしかない未森ちゃん独特の音の世界を、
心ゆくまで堪能させてもらった。

なんだか、こんな風に素晴らしい音楽を、
自分から足を運んで見に行くという楽しみを、
随分忘れてしまっていたような気がする。

新しいアルバム『銀河手帖』からの曲が多く、
僕は初めて聴く曲が多かったと思うんだけど、
どこか懐かしく、そして今の未森ちゃんらしさも薫る、
どれも魅力的な楽曲ばかりだった。
中でも最後に歌った新曲『I'm here with you』はとても神秘的で、
透き通るような美しさのある琴線に響く名曲だった。

トリオ形式のコンサートということで、
ギターとベースと歌というとてもシンプルなバンド編成ながら、
ミュージシャン達の演奏も素晴らしく、
終始、音楽としての心地良い空気が会場の中を漂っていた。

ベーシストが僕もレコーディングでお世話になった、
大好きな渡辺等さんだったので、
更に満足度も高かったのかも知れないけれど、
とにかく歌が本当に素敵だった。

努力すれば技術的に歌が上手くなることはあるけれど、
声質というものは、努力で得られるものではなく、
やはり天から授かったもの。
だからこそ、この声が魅力的なことは、
僕が憧れるヴォーカリストに求める一番重要な所だ。

昔から大好きな久保田早紀さんや太田裕美さんや小田和正さんといった人達は、
まさに100万ドルの声をもって生まれてきたようなヴォーカリスト達だと思うけど、
未森ちゃんも、そういった天性の歌声をもった歌姫の一人なんだろうな。

横浜で見た2つのコンサートのおかげで、
近づいて来た恵比寿でのライブの目標が、
また新たに見えて来た気がする。