2010年2月6日土曜日

Goodbye the Oh-Oh's

噂ばかりが先行していたiPadの全貌が発表され、書籍革命の幕開けを告げるニュースが世界中を駆け抜ける中、ようやく僕の中でも年が明け、長かったゼロ年代が終わりを告げ、新しい毎日が訪れてくれそうな気配を感じている。

毎年、年の初めに自分なりにその年のテーマや目標を決めて一年をスタートさせるのだけど、今年は新しい10年が始まる節目な事もあってか、なかなか自分の中でテーマを絞り込めずにいる内に、気づけばひと月余りの時間が過ぎ去ってしまった。

ただ、何も定まらず暗中模索している状態でいた感じではなく、去年の後半から大切にしていた『覚悟』というキーワードから、何かもう一歩踏み込んだテーマや目標に絞り込みたいという思いの中での模索だった。

悩んだ末に選んだのは『志』。

僕はこうやって、キーワードなり目標なりを決めないと、どうにも落ち着かない質なんだ。

でも、このテーマ探しをすることで、そこでこだわっている事柄や、落選していくキーワードなんかから、今の自分が何を一番求めているのか?だったり、時には、世の中や時代のニーズまでもが、ぼんやりと浮かび上がって見えてきてくれたりする。

そして、目標を定める事で、重い腰をあげて歩き出す事が出来るんだ。

そんな訳で、2010年の僕のテーマは『志(ココロザシ)』。

もちろん、僕の中では引き続き『覚悟』というキーワードも大切にしたいところなので、少し補足的な言葉も加えて言うなら『覚悟をもって志とす』といった所だろうか。

『志をもって覚悟とす』ではない所に僕なりにはこだわりがあったりする。

それと、もう一つ。今年は色々悩んだ分、サブテーマのような目標も掲げる事にした。

誰もが求める『幸せになりたい』というシンプルでささやかなる願い。これを実現する事は、時にどんな事より簡単で、時にどんな事より難しい。

頭の上に乗せたままなことを忘れて、必死であちこち眼鏡を探し回ってる人のように、時にはその手の中にシッカリと握りしめているにもかかわらず、それに気づく事なく『幸せ』を『ここではない何処か』に求めて彷徨い歩くような事だって人生には幾度となくあるもの。

…そんなことをあれこれ考えている内に、少しひねくれているようだが、こんなテーマを思いついた。

2010年のサブテーマ『不幸にならない』。

ちょっと言葉の響き的に、意味を暗くとられそうだけど、僕的にはそうではなく、いきなり誰もが求める『幸せ』を手に入れようとするのではなく、『不幸せ』にならない努力をすることから始めてはどうだろう?と言う訳だ。

『不幸にならない』というのは、自分自身が気構えとして、後ろ向きにならず不幸を追い払う!!ということはもちろん、最近家族が増えた僕にとっては、自分が関わる身近な人を『不幸にしない』なんて意味合いも含めての目標だ。

物事は見る角度によって、明るくも暗くも見えるもの。僕らは多くの場面において『幸せ』の背中を見つめながら『不幸せ』と言ってはいないだろうか。

ちょっと話題を世界に広げて…ずっと先の未来で、自分が生きた時代は、どんな呼び名で呼ばれているのだろうか?

僕らの生きた時代は『明るい』『暗い』どちらに見られているのだろう?

冒頭ではあえてゼロ年代と書いたけれど、日本に限らず、世界的にも21世紀を迎えてからの10年間を、どう呼ぶかはあまり定まっていないらしい。

でも、きっと長い歴史から見たら『60年代』や『80年代』なんて呼び名すら、まったくもって深く刻まれる事のない時限的なニックネームのようなものに過ぎないはず。

長引く不況や、断ち切れない憎しみの連鎖が暗い影を落としているけれど、できることなら、自分の生きた時代を、明るく価値ある時代として歴史に刻み込みたいものだ。

この10年を振り返ってみると、大きくクローズアップされて見えてくるのは、『インターネットの急速な拡大』と『テロとの戦い』といった物事だ。

『Here Comes The Wild Times』という曲で書いた一節じゃないけど、まさしく「手に入れた自由となくしたコントロール」といった感じの10年だったように思う。

では、これから先の10年は果たして、どんな時代になるのだろう?

iPod、iPhone、iPadなども、その入り口となるアイテムになると思うが、インターネットは更に進化して『クラウド・コンピューティング』が大きなキーとなっていくのは間違いなさそうだ。日本はその分野ですでに大きく遅れをとっている。

それを追いかける事も必要だろうけど、願わくば、日本独自の新しいアイデアで、何か新しい世界の扉を開きたいものだ。

僕の個人的な目標が役に立つとは思えないけれど、僕自身はこれから先の10年は『未来志向』で歩いて行けるかどうかが鍵であり、課題だと思っている。

それは『これまでの自分自身や、自分自身が培ってきたものに執着しないこと』だ。

インターネットという、こんなにも自由気ままに泳げる壮大な空間が広がっているのに、どうしてこんなにも手枷、足枷があるかのように、身動きが鈍くなってしまっているのか。

未来に目を向け、耳を傾けた時、そこに今以上に動きがスローな世界が広がっているとは到底思えない。

そう。未来には、この鎖を断ち切った世界が広がっているに違いないんだ。

『幸せ』を手に入れるために、まずは『不幸せ』にならないことから始める…それと似た発想で、今、断ち切れない『鎖』があるのなら、まずは『鎖のつながっていないもの』からスタートする!!

これが、僕なりの『未来志向』。

今年のテーマを足がかりにしながら、『未来志向』の中に希望を見い出し、明るい時代を築く事が、僕にとっては、より大きなテーマであり、目標だ。

さあ、そろそろ勇気を出して、『志』と『覚悟』を胸に、広く大きな海へ飛び込もう。日本は四方を海に囲まれているのだから、うまく泳げなくちゃ話にならない。