2010年5月1日土曜日

鳴り止まない電話

僕の『ヤング・パイレーツ』という曲のビデオで、
ちょっと気弱な男の子役で登場していたのがKONDY。

EPICのビデオ班で(坂西)伊作さんの下で働いていた彼と初めてあった頃は、
多分、まだアルバイトとして雇われてる感じだったと思います。

まだ高校卒業したてだった僕は、大人のスタッフに囲まれながら、
3つほどしか歳の違わない彼に、とても親近感を持っていました。

その当時の僕は、飛ぶ鳥を落とす勢いだった
時代の寵児的なEPICの精鋭スタッフ達にさえも、
ものすごくジェネレーション・ギャップを感じていて、
怖いもの知らずの若僧よろしく、
どんな意見も時代遅れでダサイもののように感じていました。

その中にあって唯一、意見が合う!!と信頼を寄せていたのがKONDY。

今、振り返れば、それは世代的な共通の価値観として、
すごく自然な所で意見が合致していただけだったのかもしれないけれど、
当時の僕にとっては本当に大きな心の拠り所だったのだと思います。

前に僕のトークイベントにも登場してもらったこともあるので、
ファンのみんなの中でも彼を覚えている人もいるかも知れません。

つい先日も、ライブを見に来てくれて、
後日、改めてお茶をしながら、随分と長いことあれこれ話をしました。

彼はビデオ班時代も数々の素晴らしいPVを制作していたけど、
その後、かのマイケルジャクソンもいたEPICの洋楽に移って、
まだロンドンのアンダーグラウンドでしか火がついていなかった
『ジャングル』というジャンルの音を日本で広めるのにも貢献したそうです。

『LOOK@ME』で使ってるLOOPもジャングルなんだけど、
僕も一時期かなりハマりました。

オアシスやプライマルスクリームを日本でブレイクさせたのも、
KONDYだ!!という人もたくさんいるそうです。

その後は、さらに制作に移って、見出した新星の中島美嘉ちゃんを、
大ヒットさせるという輝かしい実績を残した人でもあります。
彼女の曲には本当に名曲が多いけれど、
そこにKONDYのセンスが活かされた所は多分にあるのだろうと感じています。

そんな彼が他界した、と、
今朝からたくさんの人が僕の所に連絡をくれました。

師匠の伊作さんの訃報を二人で一緒に悲しんでいたのが、つい昨日のことのよう。
彼が『ダイジョブ、ダイジョブ!!』と言いながら、
寝る間も惜しんで、音楽にすべての情熱を傾けてた姿が目に浮かびます。

いつも感じることだけど、身近な人が居なくなってしまうことって、
どうにも現実味が湧きません。そのことが悔しく思うくらいです。

こんな時、人はお酒が飲みたくなるのかな?なんて想像しながら、
ヤリキレナイ気持ちをどうにかしたくて、
彼が命がけでブレイクさせようとしていた忘れ形見のような存在のアーティスト
『多和田えみ』さんの曲をYOU TUBEで聴いています。

KONDY!!
彼女には間違いなくそれだけの才能と可能性があると思うよ!!
サイコーにカッコイイ!!

まだ若過ぎるから、残した家族のことも心配だよね。

でも、こんなに素晴らしい音楽を世に送り出し続けた、
情熱と優しさを持っていた誇らしい旦那も父親もいないはずです。

KONDYと関わったアーティストも音楽界のスタッフも、
誰もがずっと、その情熱と行動力と優しさと
正義感と勇気と責任感を忘れることはないと思います。

こんな言い方しか出来ないけど…あなたは武器なんてひとつも持たずに闘った。
そんなもの望んでもいないでしょうけど、勝利者は絶対にあなたです。

本当に休むことなく走り続けたのだから、どうか安らかに眠って下さい。


多和田えみ/Lovely Day