2010年6月23日水曜日

正直さ

涙が零れた。

今朝、布袋さんや今井美樹さんがサイト上で宮崎の口蹄疫に関しての思いを伝えている言葉を拝見しました。

きっと多くの人達がそうであるように、僕もこのニュースには心を痛めていました。けれど、そのことをブログに書いたりつぶやいたり、言葉に表してはきませんでした。

それは今回の事に限らず、何か痛ましいニュースがある度に、繰り返し自問し考えさせられてきた、僕にとっては時に扱い方の難しい物事だったりします。

たとえば、大きな自然災害や、最近の原油流出事故なども本当に心配なニュースですよね。あるいは病や大きな困難と闘っている人のニュースを見れば、それがたとえ個人のことであっても同じように、とても心配な気持ちになります。

そんな気持ちになった時、すぐに気持ちを言葉にできず、いつも、そのことを書くべきか、書かざるべきか随分と思い悩む自分がいるのです。

そういった気持ちを偽善視することは簡単だけれど、少なくとも偽善者呼ばわりされる事など目もくれず、誰かの手助けになるよう行動する事の方が大変な事は間違いありません。

なんで、こんなことを書くかと言うと、正直なところ「こんなこと書いたら善人ぶってると思われちゃうんだろうな」なんていう、つまらない理由から書く事を躊躇することが僕には少なからずあるからです。

でも、布袋さんや美樹ちゃんのように正直な人の言葉の前に立つと、そんな事を悩んでいた自分がとても恥ずかしくなります。彼らの音楽から伝わって来るのは、まさにそういった正直さそのものじゃないか!!だから素晴らしいと思えるんじゃないか!!と。

昔、美樹ちゃんもやってたPAPAがバックバンドだったこともあって、よくみんなと一緒に遊びに連れて行ってもらって弟的な存在として可愛がっていただいていた時期がありました。その頃にNHKホールでのライブを見に来てくれた事があるんだけど、その時、美樹ちゃんは2階の最前列のど真ん中で、周りの関係者がみんな座ってるのにも関わらず、一人ファンのみんなと同じように立ち上がってノリノリで盛り上がってくれていました。

やっぱり、あのピュアさを僕等アーティストは失っちゃいけないんですよね。自分の人生の中で、自分を守るために言わずに終わってしまう大切な言葉があったなら、それこそが本当に後悔する事かもしれません。

若い頃なら「大変ッ!!」と思ったニュースがあったら、そのままを口にしていたハズです。歳を重ねて言葉を発する前に色々な事を考えるようになりました。それは時に大切な事でもあるけれど、いま一度、大切な言葉を外に出せる勇気を持ちたいと強く願う僕がいます。

そういえば、『マツボー』って僕の愛称も布袋さんがデビューアルバムのレコーディングでそう呼んでくれてたのが始まりです。その頃のレコーディングを思い出しても、布袋さんもやはり、音楽の事でも日常の事でも常に正直な人でした。

先輩たちから教わった事、たくさんあるはずなのに、まだまだ実践できてないなぁ。少しずつでもカタチにしていけるよう気を引き締めてこれからも頑張ります。

ちょうどこのブログを書き始める前に、口蹄疫が「終息に向かっている」という希望のもてるニュースも入って来ました。なので書く内容は少し変更しましたが、まだまだ予断を許さない状況に変わりはないと思いますので、本当に一日も早い終息を祈っています。

P.S.
今日のブログは、もうすぐ一周忌を迎えるマイケル・ジャクソンを偲ぶテキストを書こうと思っていました。多分、その日には日本中がサッカーと参院選の話題で塗りつぶされてしまうと思ったので。でも不思議と当初書きたかった事と内容が重なっている気がします。マイケルもまた、正直さと勇気を兼ね備えた人でしたもんね。