2011年6月3日金曜日

【アーティスト封印】

【アーティスト封印】

高校を卒業した1986年の11月1日、18歳でデビューした僕も、今年いよいよ25周年を迎えます。

そんなメモリアルイヤーをファンのみんなと存分に楽しもうと思っていた矢先に、東日本大震災という大きな悲劇が日本を襲いました。

今もなお、悲しみや苦しみや不安は消える気配すらありません。

けれどこの震災で、僕は絆の大切さに改めて気づくとともに、家族を守ることの大切さを痛感しました…

僕は1986年に『VISIONS OF BOYS』というアルバムでデビューし、1998年にリリースした『新世界』を最後に、メジャーレコード会社やマネージメント会社を離れ、今日までインディーズとして活動を続けてきました。

華々しく活動していたメジャー時代とは異なり、インディーズになってからの僕は、自由に楽しく音楽活動をしてきましたが、活動を維持継続していくには大変厳しい状況が続き、10年以上、常に綱渡りの連続でした。

いや、時にはみんなの知らない所で足を踏み外し、激しく地面に叩き付けられていたのかもしれません。

それでもずっと「アーティスト」であり続ける事が大切だと信じ、そこは頑にこだわり続けてきました。そして、それは自分のためだけじゃなく、応援してくれるファンや周りの人達みんなのためでもあると信じ続けてきました。

けれど一方で、新作のリリース、クオリティの高いライブや地方ツアー、インフォメーションの迅速な提供など…ファンの方なら誰もが求めるようなごく普通の要望にすら、応えられない事が増えて来ました。

また、プライベートを振り返ると、両親に対しては、いまだに楽をさせることも出来ず、結婚し、子供を授かり、守るべきものが出来たにも関わらず、家族が安心して暮らせる環境を作る事も出来ていないのが実情です。

そこには「音楽で愛と調和を届けたい」という僕の願いには程遠い、夢と希望が欠如した現実が横たわっていると言わざるを得ません…。

そんな現状を打開するため、何度も迷いましたが、僕は一つの決断をしました。

「2012年の幕開けと同時に、松岡英明としてのアーティスト活動を封印します!!」

それは、アーティスト活動を休止する、という気持ちより、アーティストとして活動するためにも、まずは「地に足をつけ、守るべきものを守り、大切にするべきものを大切にできる人間にならなければいけない」と強く感じての決断です。

ただし、引退宣言でもなければ、すべての活動をストップしてしまう訳でもありません。

出来ない事が一つずつ増えて行ってしまう現状から、一度シンプルな活動に立ち返り、できること、実現したいことを一つずつ増やして行ける状況に転換したい、と考えました。

2012年から実際に封印するのは次の3つ。

・松岡英明としてのワンマンライブ
・松岡英明としての新譜のリリース
・松岡英明公式ファンクラブの活動

まずはシッカリと生活出来る環境を整えなくては!!と思い、そのことでファンのみんなに迷惑をかけるようなことがあってはいけない、ってことが上記の活動を休止する一番の理由です。

なので、ボランティアでお手伝い頂いているスタッフと共に、自力で無理なく出来る範囲で、その他のネットでの活動などは継続して行くつもりです。

もしかしたら、みんなが『松岡英明』というアーティストに抱いていた夢や王子様のようなイメージを打ち砕いてしまう決断かも知れないけれど、僕はこれからも松岡英明という一人の人間として、変わらず家族や仲間やファンを愛し、夢やVISIONを追い続け、ロックと共に生きて行きます。

いつか3つの封印をすべて解く事ができたなら、これが少し先のVISIONを見つめた松岡英明らしい決断だったと証明できるハズ。

活動を休止したくて封印する訳じゃないので、一から出直すつもりで、この機会に遅過ぎる社会勉強をしたり、趣味的な視野を広げたり、出来る事から少しずつはじめて封印が解けるよう頑張ります。

言い換えるなら僕にとってこの封印は、一つの区切りをつけた上での新たなる出発です!!

そして、年内はまだまだデビュー25周年記念イベントや毎年恒例のバースデーライブなど、アーティスト活動を精力的に続けます。

ぜひ『松岡英明の音の世界』を、目にも心にも焼きつけるぐらいの勢いで一緒に楽しんで下さい!!

松岡英明

P.S.
七夕に真夏のビーチで素敵なイベントに参加する予定もあります。お楽しみに☆